【今日から使える】綺麗に撮れるライティング技術②【グルポ/SS撮影】

光の戦士

ライトを2つとか3つ置くときって、どこに置いたらいいの?
置き方にセオリーとかってあるの?

そんなお悩みのあるヒカセンへ向けて。

前回は基礎編としまして1灯での撮影方法をお伝えしましたが、今回は2灯・3灯を使用した撮り方にフォーカスしてみましょう!

!!結論!! 

2灯・3灯での撮影も、基本的なライトの置き方がある。
慣れてきたら撮りたい表現によって、組み替えたり、違う置き方を試してみたり!

では、早速いきましょう(=゚ω゚)ノ (※図解が多くなってます。)

目次

2灯・3灯を使うにあたり

基本のキは、前回同様に斜めから光を当てる事

斜めから光を当てる事で、被写体に光と影の凹凸を生み、立体感を引き出す!

この基本は変わらず、光源を増やしていくことになります。

どこに光源を置いたらいいの?

3灯撮影で最もベーシックな置き方は、「前方から2灯、後ろから1灯」と配置する手法です。

2灯撮影の場合は、撮りたい表現によって前か後ろかどちらかのライト削ればいい形になります。

また、それぞれ呼称もあります。

キーライト

ライティングの主役となるライト。1灯撮影時に使用するライト。
キーライトが主役で、他のライトはあくまでキーライトの補佐役。

フィルライト

キーライトの反対側に置くライト。
「キーライトで出来た陰影の緩和」あるいは「キーライトで明るさの足りない部分を照らす」のが主な役割。
基本的にキーライトよりは、弱めな明るさにする。

バックライト

被写体の輪郭をくっきり浮かび上がらせる効果がある。
バックライトが強いと「演出感」が出るし、弱くすれば自然な感じになる。
被写体よりも高い位置から照らすのがセオリー。
キーライトに対して同列に置くか対角線に置くか、また光を当てる角度や色合いの調整によっても雰囲気が変わる。

※なお、前回記事もですがイメージ図ではキーライトが被写体の右側を照らすように置いてますが、左右はどちらに置いても大丈夫です。置いたキーライトの反対側にフィルライトを置きましょう。

2灯テクニック

2灯撮影で使える一例をあげてみたいと思います。
「この配置以外はダメ」という意味ではないので、誤解なきよう!
慣れてきたら、色んな所に置いて加減を見てみましょう!

自然な感じで撮りたいとき

キーライトだけの1灯撮影では、光量を強くすると被写体の影が濃くなりがちなので、その影をフィルライトで緩和して柔らかくする手法。
被写体の背景まで含めた全体が、自然な感じで仕上がる。

ex.1)キーを明るくする事で少し強めにできた陰影も、フィルで柔らかくできる。

被写体を目立たせたいとき

キーライトの陰影を、より強調したり残したまま被写体を印象的にする手法。
背景よりも被写体にフォーカスしたいときなど。
この時のバックライトは色を入れたり、強めに照らしたりと、表現したいものにより調整してください。
クロスライティングとも呼ばれる。

ex.2)上のSSに比べると、同じ黒バックでも人物がよりパキっとした印象に。

壁などの背景に色をつけたいとき

2灯目のライトに色をつけ、それを壁に向けて当てることで影や背景に色を入れたりすることもできる。
自然な雰囲気というより、アーティスト感や演出感が欲しいときに。

ex.3)FF14のグルポライトは、指向性のピンスポットのような灯りではなく、置いた位置から周囲を照らす電球のような灯りなので、ex.2と完全に差別化する事は難しいが、2灯目を少し遠めに置く事で人物への色味の影響を調整できる。

複数人撮影をするとき

複数人で撮影をするときは、キーライトのみでは、キーライトが当たる人しか明るくなりません。
そこで、2灯目の光量をキーライトと同等にし、両サイドから照らすことで、被写体それぞれになるべく光が当たるようにする手法。
イメージとしては、<キーとフィル>というより<キーを2つ>

3灯テクニック

ベーシックな配置

記事の冒頭にも挙げた、一番ベーシックなライトの置き方。
2灯に比べると、奥行き感・背景との距離感といった立体感が出る。

ex.7)2灯ex.1より背景との距離感が出る。
ex.8 )バックライトをタイプ3強めにして、あえての逆光感を演出。
アニメ的に例えるなら、月灯りを背にしたタキ〇ード仮面(古い

人物の周囲を明るくしたいとき

バックライトを被写体の頭頂うしろから、やや遠め・やや強めで当てたりすると、人物の周囲の明るさを足すこともできる。
明るく引きで撮りたいときや、少し幻想感の欲しいときなどは色も変えたり。

ex.9)少し分かりにくいかもしれませんが、ex.7に比べると、被写体左側にも明るさがある。

2灯クロスライティングからの応用

2灯のクロスライティングを応用した形。
被写体にフォーカスしつつ、フィルで陰影も調整する感じ。

ex.10)背景よりも被写体を目立たせつつ、フィルの明るさ次第で陰影を調整。
フィルの光がある分、ex.2よりも若干柔らかめな雰囲気、かつ3灯の分、奥行き感も出る。

複数人で撮影するとき

特に図解はしませんが、3灯で複数人撮影のときは、上であげた2灯複数人の配置+後方からバックライトのような感じになります。
「逆Yの字」みたいな形になるでしょうか。もちろん、バックライトを左右に振ってもあり。

まとめ

改めての振り返り!

2灯でも3灯でも基礎的な配置の仕方がある。
慣れてきたら、自由に組み替えていけば大丈夫!

本記事で取り上げたのは、あくまでベーシックな一例です。

あえて真横からキーライトを当てて前方はフィルで調節してみたり、バックライトを2本にしてみたり、ライトの強弱・色味などなど自由です。

まずは基本形を使って慣れていけば、段々と「こんな感じで撮ってみたい」「試しに、こっちにライト置いてみようかな」と思うようになります。

また、ライトは多ければ良いわけではありません。

1灯でしか撮れない表現、2灯が良いとき、3灯での雰囲気。それぞれ「被写体の魅力をどう引き出したいか」によって、変わってきます。

色々と試して、よきグルポライフをヾ(*´∀`*)ノ

次回は、野外撮影では切り離せない「自然光について考える」という内容でお送りしたいと思います!


今回は長くなってしまいましたね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました(=゚ω゚)ノ

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